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白日陰影

箱詰系、拘束系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。
カテゴリー  [ 箱詰倶楽部『福箱詰』 ]

箱詰倶楽部の福箱詰


 福袋、それはお正月の風物詩。
 店によっては袋と言いつつ箱だったりすることもあるけど、そんな細かいことはどうでもよく、ちょっとお得にお高いものがランダムで手に入るチャンス、ということで日本人が大好きな風習だ。
 もちろんランダムだから好みじゃないものがたまに混じっていたりはするけど、その辺りも含めて福袋の醍醐味と言える。
 だから、いつもお世話になっているあの『例の倶楽部』で福箱が販売されると聞いた時、一も二もなく予約したのは確かだ。
 まさか、まさかとは思うけど、ひょっとしたら、という気持ちがあったのは否定しない。
 常識で考えたらありえないけど、あの倶楽部ならそういうことをやってくれるんじゃないかなという期待はあった。
 けれど、そのまさか、まさかじゃないか。

 本当に、箱詰めの『それ』が送られてくるなんて思わないじゃないか。

 僕はごくりと生唾を飲み込んだ。それを前に、そうすることしかできなかった。
 家に届いた時から、何かやばい気はしてたんだ。倶楽部専属の配送屋が届けに来たのもそうだし、四人がかりで運んできたのもそうだ。
 そしてなにより――わざわざ部屋の中まで運び込み、台座と共に置いていった段階で、そういう予感しかしなかった。
 一人暮らしの部屋には大きすぎる荷物。はっきりいって邪魔だけど、最低限の寝床と行動スペースは確保できていたので、まあ、問題ないといえば問題ない。
 そんな些細なことは置いて、僕の興味はそれ自体に釘付けだった。
 ついでにとばかりに置いていかれた小さな――といっても本体に比べればという意味で、十分ダンボールとしては大きい――箱も気になるが、本体の異様な存在感に、僕は本体から開けないわけにはいかなかった。
 金属製のパイプを台形に組んだ台座は、下部にゴムが貼ってあり、容易なことでは動きそうにない。
 設置していった作業員にも、なるべく動かさないように言われている。
 もしも緊急で動かさないと行けなくなった時は、動かしにきてくれるのだという。
 その台座の上に置かれた本体は、見た目だけ見ればただの寝かせた長方形の箱だ。台座で腰の位置の高さになっているけど、賽銭箱、という表現が一番わかりやすいかもしれない。
 材質は金属、鉄やアルミのような銀色だけど、触れてみた感じそのいずれでもなさそうだ。ヒンヤリしているかと思ったけど、思ったより冷たい感じはしなかった。
 箱の前後には『2019年 福箱』の文字がスタイリッシュな文字で刻印されている。こういう単なる装飾にも無駄に凝る感じはあの倶楽部らしい。
 そして上面、賽銭箱で言えばお金を入れる面は四隅がネジ止めされたフタになっていて、かなり厳重に閉じられている。フタも金属のような材質でできているようだから相当重いのではないだろうか。
 さらに、長方形の箱の中でも一番小さい面、左右の面には、なにやら複雑な切り込みのようなものが入っていた。
 向かって左側の側面は中心より少し上あたりに鍵穴が開くような形、反対側、右側の側面は潰れた円のような形に開くようになっているようだ。
 下側はそういった切り込みはなく、のっぺりとしている。ただ、何やら穴が空いていた。なんの目的かはわからないが、親指が入りそうなくらいの太さだ。試しに指を突っ込んでみたが、すぐに指先がフタのようなものに押し返されてしまった。
(さて、と……ここからどうすればいいのかな)
 上部のフタを開けてみようにも、止めてあるネジの頭は変わった形をしていて、普通の工具では開きそうにない。
(……ということは)
 僕は同時に届けられたもう一つの福箱を見る。恐らくはこっちの箱に開けるための工具や、この箱の説明などが入っているのだろう。
 段ボール箱はほどよい重さで、一般的な体格の僕でも持ち上げることが出来る程度だ。
 どっしりと重い感じは中身が詰まっているようで、工具一個、説明書一冊だけということはなさそうではある。
(ほんと、何が入っているんだろ……)
 半ば中身は予想できているのだけど、心臓のドキドキが止まらない。まさかという気持ちと、きっとそうだという気持ちが交錯している。
 心を落ちつかせながら、段ボールの蓋を開く。すると、想像通り箱の中には工具が入っていた。それは予想通りだったのだけど、納め方には意表を突かれた。
 段ボールの中には一回り小さい段ボール箱が入っていて、その蓋の上に工具らしきものだけがテープで貼り付けられていたのだ。
「……これは……なるほどそういうことか」
 もう一回り小さな箱を開ける前に、工具であの巨大な金属の箱を開けてみろという意図だろう。演出が凝っている。
 これはいよいよ、そういう内容物だという期待が高まった。
 僕は急いで、金属の箱の蓋の四隅にあるネジを外していく。くるくると小気味よくネジを外して、蓋に手をかける。この段に至っても、僕はまだ期待半分不安半分だった。もし中身がそうだとしたら、そうだとして。
 それをどう扱うべきなのかは難しい問題になりそうだったからだ。
 結論から言って、扱いに迷うようなことはなかった。
 なぜなら――蓋を開けた先には、もう一枚透明の蓋が待ち構えていたからだ。その蓋はいま外した蓋と違って、外せそうな構造をしていなかった。ただ、物凄く頑丈に出来ているようで、割ったり砕いたりすることはできそうにない。
 けれど透明だから中身は見える。中身を見た僕は、様々な意味で圧倒されてしまった。

 最初、それは黒い塊にしか見えなかった。

 箱の中に窮屈に押しこめられたそれは、明らかに人の姿をしていた。ただ、綺麗に四角に納められているので、一見しただけでは人に見えなかった。
 よくよく見れば、人間が箱の中に窮屈に押しこめられているのだということがわかる。
 体勢は正座を基本として、足首がお尻の横に来るように少し崩した状態だ。お尻を床に着ける、俗に女の子座りと呼ばれる姿勢。その状態で、その人は上半身をべったりと前に倒していた。頭頂部が箱の底面に突くほど身体を折り畳んでいるので、人間の身体とは思えないほど平べったくなっていた。
 身体が硬い男性には取りづらい体勢だし、あの倶楽部の客層から考えても、たぶん、女性だろう。
 女性だと断言できなかったのは、箱に詰められた人の身体が、ほぼ全てラバーに覆われていたためだ。
 全身を包むラバースーツ、頭部を覆う全頭マスク、手や足の先までしっかり覆われていて、性別を判断できる要素がおおよそ全て隠されていた。胸が膨らんでいるかどうかは、彼女の体勢が問題でわからない。
 お尻や肩の丸みからすると女性っぽいけど、最近の男性の中にはどう見ても女性にしか見えない人もいるし、それだけでは断言が出来なかった。
 とりあえず推定彼女としておく。
 その体格にぴったり合わせたのだろう箱は、それだけで彼女の自由をほぼ完全に奪っていたけど、彼女に施された拘束はそれだけではなかった。
 まず、足首。分厚い金属製の枷のようなものがかけられていて、その枷は金属製の箱と一体化している。ねじ穴も見当たらず、そこから一ミリも動かせそうにない。
 自由になりうる両手は、アームバインダーというものによって一本の棒のように身体の背面で固定されている。その先端は丸くなっていて手先の動きは完全に封じられていた。アームバインダーの先端には金属の輪っかがあって、お尻側の箱の壁面に繋がっていた。
 また、ハッキリとは見えないが、なにやら口には口枷みたいなもの、首には無骨な首輪らしきもの、腰には金属で出来たパンツのようなものが装着されているようだった。

 拘束されて箱詰めにされた人間が、目の前にいた。

 そうじゃないかと期待はしていたのだけど、実際こうしてそれが現実になると改めて圧倒されてしまう。
 さすがは箱詰倶楽部。福箱に全力だった。
 僕はあの倶楽部の会員であるが、箱詰めになりたいのではなく、箱詰めされた人を見るのが好きだった。
 そういうものに理解のある彼女がいたら、やってみてもらっていただろうけど、あいにく僕にそういういい人はいない。
 だからこれまで、箱詰倶楽部の活動を見学したり、販売される動画を購入して過ごしてきた。倶楽部で福箱が販売されるというアナウンスがあったときは、きっと基本的にはそういう動画とか写真の詰め合わせになると思っていた。
 でも、もしかしたらその福箱の中に、箱詰めされた会員が含まれているんじゃないかと、そう期待していた。
 僕のその予想は見事に的中したことになる。福箱を購入した人全員がこんな福箱を受け取っているわけはないし、僕はめちゃくちゃ運が良かったのだろう。
 興奮が隠せない。
(でも……このあとどうしたらいいんだろ……普段の見学とか動画と違って、思う存分見れるのはいいけど……)
 福袋はそれなりの値段で購入したけれど、当然人身売買に値するような値段ではないし、箱詰めにされている彼女も会員のはずだから、そんなことはできないだろう。
 時間的な期限があるはずだった。
 そもそも、そんなに長期間箱詰めにしっぱなしにしたら彼女の体が保たないだろう。
 人形なのだとしたらその辺りの問題は解決するけど、さすがにここまで大掛かりなことをしておいてそれもないはず。よくよく彼女を見ていると、呼吸によってか微かに体が上下しているようだし。
 生きている人間なら、メンテナンスは必要だ。
 僕は段ボール箱の中に詰められていた、もう一つの段ボール箱を開いて、中を見てみた。
 その中には、様々な道具と共に、一番上に僕の求めるものがあった。
「マル秘取扱説明書……マル秘って」
 わざとらしくデカデカと赤文字で書かれたそれを見て、思わず笑ってしまった。ちょっと男心がくすぐられてしまう。
 中を開くと、まず前文として箱詰倶楽部の社長の挨拶が載っていた。
『いつも箱詰倶楽部を御利用ありがとうございます。特別版福箱のご当選、おめでとうございます! すでに本体はご覧になられましたでしょうか? もしかすると人形なのではないかと誤解していらっしゃるかもしれませんが――』
 なにげに考えていたことを言い当てられて思わずびくりとする。
『無論、人形などではございません! 倶楽部会員のひとりでございます。参考として普段の様子を撮影した写真を同封しております』
 そこまで読み進めた時、説明書の中に挟んであった写真に気づいた。手から伝わってくる感覚で、何か栞みたいなものが挟まっていると思ってたけど、どうやらこれがその写真のようだ。それを取り出してみる。
「……マジかよ」
 思わず、その写真に映っている人と、箱の中に入っている黒い塊のようなものを見比べてしまった。
 写真には、すごく健康的で溌剌とした様子の女性が映っていた。
 それも、かなり若い。下手したら大学生だ。まさか高校生ということはないと思うけど。
 テニスをしているところを撮ったもので、汗を流して真剣にラケットを振るっている。
 顔立ちもかなり整っていて、とてもこんな変態的なプレイをするようなタイプには見えない。男性から引く手あまただろうに。
 こんな冴えない男のところに、箱詰めにされて送られてきているなんて。
 箱を覗き込んで見ると、そこには黒いラバースーツに全身を包まれ、徹底的に拘束されて身動ぎひとつにも苦労しそうなほど、箱詰めされた肉体があった。
 この写真のスポーティな女性が、この黒い塊になっている。
 写真に映っている人物が本当に箱の中に入っているのかという保証はなかったけど、想像するとギャップでますます興奮する材料になる。ズボンの中で痛いほどあれが反応しているのを感じていた。
 さらに社長の挨拶文を読んでいく。
『本当は差し上げたいところですが、さすがに弊倶楽部でも人身売買を行うわけには参りませんので、一時的な貸し出しということになります。当人の承諾は得ておりますので、ご安心ください。期限は一週間となります』
「一週間……! ずいぶん長いなぁ」
 そんなに長時間閉じ込め続けて、大丈夫なんだろうか。
『なお、メンテナンスの方法や、取り扱い方、スキンシップの取り方などは、すべてこの本に書いてあります。大事に扱ってくださいますよう、よろしくお願いいたします。それでは今年も箱詰倶楽部をよろしくお願いいたします』
 前文はそれで全部だった。説明書をぺらぺらと捲って見たところ、あの箱には色々と機能があり、それを使うことで彼女の健康を維持できるようだ。
 とりあえず一通り読もうと思ったけど、そのうちの一つの説明が目に入った。
 僕は彼女の入った箱に近づき、前面側の板に触れる。少し確かめて見ると、説明書通り、その板がパカリと外れた。天板と同じで、板の先にはもう一つ透明な壁があり、彼女本体に触れることはできなかったけど、箱詰めされた彼女の姿が横からも見れるようになった。
 上からは見えなかった部分が、はっきり見える。
 目立つのは俯いていた顔だろう。上からだと全頭マスクを被っていることしかわからなかったけど、横から見るとどうなっているのかはっきりわかる。
 まず、目はアイマスクのようなもので塞がれていた。分厚いクッションのようなものが目を覆っているので、ほとんど光も感じられないんじゃないだろうか。
 さらに口は口枷で塞がれているのは、上から見てもわかっていたけど、横から見るとその口枷がどんな形状なのかはっきりわかった。
 いわゆる開口具というものだ。顎から鼻先までしっかりラバーマスクで覆われているのだけど、口をギリギリまで開いた時の大きさの穴が中央に開いている。その穴は湯船の底にあるような、ゴムの栓で塞がれていた。本来なら、その栓を抜いたあと、男のものを突っ込んで強制的に奉仕させるための仕組みだろう。
 箱詰めにするだけならそんな機能は要らないはずだから、おそらくまだ秘密があるはずだ。
 その機能の追求はあとにして、まずは彼女の横姿をじっくり堪能する。
 折り畳まれた彼女の体。その見事な流線型を保った彼女の、ラバーに包まれた胸もまた、はっきりとは見えないが窮屈に押しつぶされているのがわかって、それだけでも興奮した。
 普段の写真を見たときから感じていたけど、結構な大きさだ。この大きさだと結構胸が圧迫されてかなり苦しいのではないだろうか。実際のところがどうかはわからない。
 ともかく、そんな箱詰めの彼女を眺めつつ、説明書を読み始めた。

 なんとも最高の正月になったものだ。


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