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白日陰影

箱詰系、拘束系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

箱詰め&郵送プレイ

拘束されて箱詰めにされて郵送されちゃう女性の話です。
続きを読むからどうぞ。

強制箱詰め&移送プレイ 1

某スレに投稿中の作品の続きです。
最後まで書き上がったらブログやピクシブにまとめとして改めて記事を投稿します。

こちらの続きなので、まだ読んでない方はぜひどうぞ。




 狭い空間にぎゅうぎゅうに詰め込まれて息苦しい。
 私は少しでも楽になれるように、必死になって身体を小さくしようとするけど、元々小さい私でも、この 中は狭すぎた。
 入る前、見せて貰ったのは、五十センチ四方の小箱。男の人なら抱えて歩けそうなほどの小さな箱だ。そ れに無理矢理身体を畳んで詰め込まれた私は、緩衝材で満たされている内部に埋められるようにして納めら れ、ぴったりと蓋を閉じられた状態で運ばれていた。それ以外の拘束具はなにも身に付けていなかったから 、ある意味では楽になったといえなくはない。特に口枷が外されたことは大きい。
 でも、箱の外から衝撃はたまにしか訪れず、しばらく箱が動かない時には、まるで自分が世界から取り残 されたような静寂と無が襲ってくる。
(……まあ、実際世界から取り残されているようなものかな)
 私は微妙に酸欠状態になってうまく回らない頭でそう思う。
 結局、私はあのいかにもやくざの若頭というような雰囲気と立場だったあの人が示した選択肢のうち、最 後の選択肢を選んでしまった。
 いくらなんでも死ぬかもしれないと言われて実験台になろうという気はなれなかったし、なにをされるか もわからない上に十年という長い年月を性奴隷として過ごす気にはなれない。
 だから、私には最初からあの人の所有物になる選択肢しかなかった。
 その選択が正しかったのか、いまの私にはよくわからない。けれど、その答えを返した時、笑っていなか った彼の目が笑った。それはつまり、そういうことだったのだろう。
 そもそも、あの人は浚う人間の条件をつけていたという。
 滅多にない条件で、基本的に凡人でしかない私が持っている特殊な条件といえば、この身体の小ささしか ない。だから、きっと、おそらく、それが原因だったのだと思う。
 あの人は最初から私にこの選択肢を選ばせる気しかなかったのだ。


~続く~

強制箱詰め&移送プレイ 2

 そもそも、実験台になることを選んでも、性奴隷になることを選んでも、結局なんだかんだでこうして私 をここに閉じこめていただろう。そう考えると、私はまだいい選択を出来たのかもしれない。
 けれど、その選択肢を自分で選んでしまったことで、私は身体的にも、精神的にも世界から隔絶された存 在になってしまった。助けが来ることは望めない。あの両親が私の助けを求めることなんてないとわかって いたし、あの人の様子から言って、警察などの組織を恐れている様子もなかった。そういった組織とことを 構えることになっても大丈夫だという証拠だ。
 捕らわれている私は、誰に助けられることもなく、ただ捕らわれ続ける。
 いっそ、自分は悲劇の囚われヒロインだと勘違いしてしまいたかったけど、残念ながらそんな囚われのヒ ロインぶろうにも、私の知るどんなヒロインもここまでの扱いは受けていなかった。
 指先ひとつ動かせない、完全な密閉状態。
 私という存在は、完全に世界から孤立し、自分の意志ですら身体を動かせない。
 ただ囚われているだけなのに、頭がおかしくなってしまいそうだった。
 何時間が経過したかもわからない。
 箱全体に振動が走ったかと思うと、急に目の前が明るくなって私の目は眩む。
「おい、起きろ」
 そう男の人に呼びかけられた私は、慌てて箱の中から這い出た。
「次はこいつの中に入ってもらう」
 男の人がそういって持ってきたのは、透明なボールのようなものだった。直径は四十センチくらいだろう か。いままで私が入っていた箱よりも、さらに小さい。
「こ、この中に……ですか……?」
 私が信じられない想いでそう聴くと、男の人は当然だという態度で頷いた。

~続く~

強制箱詰め&移送プレイ 3

「そうだ。これくらいならまだ入れるはずだ」
「……わかりました」
 いくらなんでも無茶じゃないかとは思ったけど、入る努力もしないで諦めることは出来ない。というより は、そんなことをさせてはもらえない。
 無理矢理にでも詰め込まれて当然だった。
 私は私という人間ではなく、あの若い男の人に所有されているただの物なのだから。
 そう考えて自分を納得させないと、とてもじゃないけど正気でいられない。
 透明なボールの中にどうやって入ればいいのか不思議だったけど、どうやら上半分が取れるようだった。 球体の上から三分の一くらいの位置までが蓋になっていて、回していけば外れるようになっていたらしい。 底面も球体なので、転がらないように特殊な枠で固定されていた。
 私はその球体の縁をまたぐようにして、その中へと入る。胡座を書くようにして足を納めながら、なんと か身体を折り曲げて収まるように工夫する。腕も何とか押し込んで見る。けれど、なかなか完全にとはいか なかった。
「もっと身体を縮めろ」
 丸めた背中を男の人の力でぐいぐい押されて、私はさらに身体を折り畳みながら中へと納められていく。 外からみたらどんな感じなのかわからないけど、たぶんすごくあられもない格好をしていると思う。
 最後に蓋が戻されて、さらに押し込まれながら蓋が閉まる。一応蓋にはいくつか穴が開いているらしく、 呼吸の心配はなさそうだった。
 けれど、限界近くまで身体を折り畳んでいるのだから、苦しいことに違いはない。
「よしよし、入ったな。それじゃあちょっと移動するぞ」
 外で男の人がいう言葉も、はっきりと聞き取れる。
 男の人は私の入った球体を、不思議な手のオブジェに設置した。正直、悪趣味だと思う。
「これでよし……と。暴れる余地はないと思うが、あまり暴れるなよ。それでオブジェが壊れたらさらに拘 束期間が増えるだけの話だからな」
 そう男の人は言って、その場を去っていく。
 私は自分がいるところがどこかわからなかった。けど、ガラス球が透明だから、周りの様子はよく見える 。
 私はどうやら、広い部屋の中に設置されているみたいだった。

~続く~

強制箱詰め&移送プレイ 4


 私の入ったガラス球の置かれている部屋は、どうもパーティか何かで使われるような部屋らしい。
 丸いテーブルが等間隔で置かれていて、天井には豪華なシャンデリアが取り付けられていた。私のこれまでの人生で縁がなかったようなすごい部屋だということくらいはわかる。
 ガラス越しとはいえ、透明だから周りの様子はよく見える。たくさんの人が動き回っているのがわかった。
(……恥ずかしい)
 周りから見ると私はどんな風に見えているのだろうか。裸でこんな小さなところに詰め込まれているのだから、外から見ればかなりみっともない格好になっているだろう。
 体勢的に苦しいせいで気にする余裕もなかったけど、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい。いまのところ周りの人は私の方を見ている感じがしないけど、これがもし自分を見に来たら……恥ずかしさで死にたくなるかもしれない。
 けれど、考えてみれば、透明なガラスで作られている以上、それが目的でないわけがなかった。


 いつのまにか部屋の中のテーブルの上には料理が並べられ、明らかに使用人っぽい人じゃない人も集まってきた。
 微かに漏れ聞こえてくる会話の内容を聞く限り、明らかにちょっと危ない感じの人達だった。聞こえてくる内容がもう明らかに裏側の職業の人達のものだ。
 メインのお客さんは男の人ばかりで、たまに女性もいるけど、明らかに私と同じ立場のような人もいるみたいだった。普通なら人前に出るのもためらわれるような、胸や局部が丸出しの恥ずかしい格好をさせられている。
 男の人の背後に控えていて、食べ物や飲み物の乗ったトレイを持っていた。ほとんど物置みたいな扱いをされている。
 けど、まだ人としての機能を求められている分、私よりもいい扱いといえなくはないかもしれない。私なんて、指先一つ動かさなくてもいいと言われているようなものだし。別に奴隷扱いされたいというわけじゃないけど、人としての尊厳を全ていらないと言われているようなものだ。
 そんな風に私が思っている内に、人が増えてきて、私の周りにも人が集まり始める。
「これが新しく仕入れた置物ですか」
「これはいいですね。この小ささに収まるのは中々いないですよ」
「置く台も中々センスがいいですね。これはぜひ写真に収めたい」
 周囲からじろじろと見つめられて、私は顔を隠したかったけど、もちろんそんな体を動かす余裕はない。
「いまの状態もいいですが、このまま太らせるというのもおもしろそうではありませんか?」
「なるほど、物理的にでれなくするということですか」
「しかしそれは中々難しいでしょうな。この状態では何日も持たないでしょうし」
 言葉使いはまだしも、言っている内容はとんでもないことだ。人を人とも思っていない、好き勝手な言葉。
 それに対して怒りを覚える余裕はすぐになくなったけど。
「それにしても、これも中々いいですが、飽きが来てしまいそうですね。もう少し面白いことは出来ないのでしょうか」
 私を見ていた男の人が呟いたかと思うと、私をこんな立場に落とした元凶の男の人が現れた。
「そういわれると思っていましたよ。そこで、このような余興を用意しました」
 私の位置からはよくみえなかったけど、その男の人が何か持ってきたらしく、ざわめきが広がる。なにをされるか予測出来ない分、なにをされるのか不安だった。

強制箱詰め&移送プレイ 5

 不安に思う私の頭上で、蓋が開けられていく。
 出してくれるのかな、と一瞬期待したけど、そんなわけがなかった。
 一瞬背中が楽になったのに、すぐに新しい蓋が被せられる。
 蓋を代えただけ……なんてわけがなかった。
 さっきよりもさらに閉塞感が感じられる。
(ま、まさか……!)
 さっきまでは普通に聞こえていた外の声が聞こえなくなっている。それは、普通に開いていた空気穴が閉じたことを意味する。
(ちょ、ちょっと……待って……! 死んじゃう!)
 こんな状況で命が保証されているわけもないと思ってはいたけど、さすがにこんな死ぬことが確実な状況にされては冷静でいられるわけもない。
 なんとか脱出出来ないかと力を入れて蓋を押し上げようとしてみたけど、もちろんびくともしない。
 あがいている間に、急に体の向きが強制的に変えられた。
 入れられている玉ごと回転させられたのだと、視界の変化と見えている景色の様子から察する。
 ただでさえ苦しい状況なのに、逆さまにされてさらに苦しくなった。
 楽しげに笑う男の人達の顔が恐ろしい悪魔のように見える。


 逆さまを向いたその少女は、恐怖に満ちた顔を私たちに向けていた。
 それも無理からぬことだろう。彼女の命をつないでいた空気穴は完全に塞がれ、彼女は現在限られた空間に残された空気で呼吸をしている。その空気が徐々に減っていく感覚は閉じこめられた彼女にしかわからないだろう。
 うまいハムを摘みながら、徐々に苦しみが増していく少女の様子を楽しむ。
「そろそろ、ですかね?」
「そうですな」
 この集まりにくるような連中だから、的確にその辺りの限界は読めるらしい。
 窒息した彼女の体が、不自由かつ狭苦しい場所でピクピクと動く。酸素が足りない金魚のように、ぱくぱくと口が開いている。何か言っているようにも見えるが、分厚いガラスはその声を完全に遮断していた。
 なにを言っているのかわからないが、それでも彼女がなにかしら必死になっていることくらいはわかる。そんな彼女の心境を想像しながら、悠々とおいしい料理と、会話と、なにより空気を味わう。
 これほどの優越感があるだろうか。いや、ない。
 やがて玉の中にいる彼女に限界が訪れる。外から見てもはっきり見えるほどに、彼女の体がビクンビクンと震え、いよいよ顔色が青くなっていく。
 一際大きく震えたかと思うと、少女の股間から黄色い液体が噴き出した。それは逆さまを向いている必然で、彼女自身の体を汚していった。
 その無様かつ背徳的な光景に、周りの観客から感嘆の声があがる。
「なるほど……これは中々いい趣向でしたね」
「私も奴隷にやらせてみましょうかね」
 にっこり笑って自分の背後に控えている奴隷をみる。
 奴隷は表情を変えないように努力しているようだったが、手にもっているトレイに乗っているワイングラスがかちゃりと揺れた。
 そんな私のつぶやきを聞きつけたのか、今回のパーティの主催者が話しかけてくる。
「それはとてもいいですね。よければ私のものと一緒にやってみませんか?」
「おお、二人同時詰めというわけですか! それは面白い!」
 いい趣向を提案してくれた主催者と会話を続ける。
 ちなみに、ガラス球の中に閉じ込められた少女は、命が途切れるその寸前まで放置去れ続けていた。


~強制箱詰め&移送プレイ 終わり~

強制箱詰め&移送プレイ まとめ

借金の方に売り払われた少女が、強制的に箱詰めにされ、見世物にされてしまう話です。
続きを読むからどうぞ。

二人箱詰め&輸送プレイ

二人まとめて箱に詰められて輸送されちゃうお話です。
続きを読むからどうぞ。

着包み詰め&運送プレイ1

 『着ぐるみバイト募集中! 小柄な女性歓迎! 高級保証!』

 家のポストに入っていたアルバイト募集のチラシに、そんな謳い文句が載っていた。
 本来なら勝手にポストに放り込まれるチラシなんて無視すべきものだ。一応眼は通すけど、記憶するまでもなくさっさとゴミ箱に捨ててしまうのがいつものパターンだった。
 けど、その謳い文句から目が離せなくなったのは、その時の私はとある事情でたくさんのお金が必要だったからだ。
 加えて、そのチラシが求めている要素が自分にぴったりだということがある。
「着ぐるみ、かぁ……きついのかなぁ」
 小柄であることに若干のコンプレックスを持っているレベルの小柄な私に、この仕事は適任であるとは思う。
 自分でそれを認めるのは癪だけど、プライドを捨ててでも今回はお金が必要なのだ。
 それは、一週間後に迫ったデートに関連する。
 この日のために、私は踵の高いヒールがどうしても欲しかった。
 というのも、今の彼が背が高くて落ち着いている人手あるため、下手に横に並ぶとよくて兄妹、最悪の場合だと親子に間違われることがあったからだった。
 以前のデート中、たまたま会った知り合いに「娘さんですか? 結婚なさってたんですね」と言われてた彼の表情が忘れられない。
 もちろん、その後落ち着いて否定してくれたけど。
 彼もショックだったろうけど、子供扱いされた私はそれ以上にショックだった。
 だから、今度のデートでは失敗できない。少しでも大人に見えるよう、せめていい靴で決めたい。
 ちなみにこれまではそんな風に気を使う相手がいなかったし、なにより靴にそんなにお金をかける必要がないと思っていたから、そういう靴は持っていなかった。
 元々ヒールの高い靴は危ないという意識あって避けていたということもある。
 ただ、改めて靴を買おうと思い立って、そういう靴を物色してみて、その値段の高さに度肝を抜かれたものだった。
 あまりにも高すぎる。私の資金力で買うと月末呑まず食わずで生きなければならない。
 これはバイトを増やさなければ……と思っていたところに、冒頭のチラシが飛び込んできたというわけだった。
 確かにお給金はいい。はっきりいって相場より遥かに高い。そのため、かなりの重労働であることがはっきりわかる。
 けど、小柄な女性歓迎!とあるからには単純に筋力が必要であるとは思えない。
(詳しい仕事の内容を聞くだけ聞いてみようかな……それから受けるかどうか決めてもいいし)
 そんな風に私は軽く考え、そのチラシの連絡先に電話した。
 いまから思えば、浅はかであったように思う。けれどこのときの私にはとにかく纏まったお金が迅速に必要で、結局結果は変わっていなかったかもしれない。
 こうして、私はまんまとそのチラシに乗せられてしまったのだった。

着包み詰め&運送プレイ2

 チラシの連絡先に電話すると、余程急を要していたのか、とんとん拍子で話は進み、事務所に来てくれと言われてしまった。
 こちらとしても早く話が進むのは助かるため、事務所に赴いた。
 対応してくれたのは、やたらとテンションの高い女の人だった。
「君が連絡くれた子だね! うん、電話で聞いた通り、ちっちゃいね!」
 さくっとコンプレックスを抉られて、私は速攻で帰りたくなった。それを言った人は女の人の割に背が高かったから余計にだ。
 けど、給金のためにもここは堪えなければならない。
「……どうも」
 それでも険を孕むことは避けられなかったのか、その人は私の気分を害したことにすぐ気付いたみたいだった。
「ああ、ごめん! 嫌な思いをさせちゃったかな? 悪気はないんだ!」
 一応こちらのことを慮る程度の常識は持ち合わせているようだ。
 応接室っぽいところに案内され、向かいあって座る。
「正直助かるよ! なにせ今までやってくれてた子が、家庭の事情で来れなくなっちゃってさ! 代役を探してたんだけど、その子並みに小さい子って中々いなくて!」
 さっきコンプレックスを抉られたばかりなのに、また抉られた。
「いまさら着ぐるみの大きさは変えられないし、どうしようって本気で困ってたんだよ! 多少小さい方向なら調整も聞くけど、大きな方向には利かなくてさ!」
「はぁ……」
 良く喋る人だなぁ、と思った。
「で、早速なんだけど仕事の内容を説明するね! 電話でもちょっと話したけど……」
「え? ちょっ、ちょっと待ってください!」
 いきなり話が飛んだので、慌てて止める。
 女の人はなぜ止められたのかわからないという顔をしていた。
「なにかな?」
「私、今日は面接のつもりできたんですけど……」
「ああ、採用だからいいよ」
 あっさりとそんな風に言われてしまう。もちろん、納得出来るわけがない。
「はい!? そんな適当でいいわけないでしょ!?」
 思わず声を荒げてしまったけど、その人は全く怯まない。
「大丈夫! そういうことを気にする段階で真面目ないい子だってことはわかるし!」
「……」
 それで本当に大丈夫なのかと疑惑の目を向けてしまった。
 その私の目を無視して、鼻唄混じりにその人は説明を始める。
「まず仕事の目的を改めて説明するね! 今回君にはゴールデンレトリバーの着包みの中に入って貰って、その状態でアニマルセラピーのようなことをしてもらいます!」
「電話で聞いた時にも思いましたけど……その、質問いいですか?」
「ああ、アニマルセラピーをしてもらうっていっても、別に君自身に何か特別なスキルを求めるつもりはないから安心して! 君は動物の振りをして接して貰えばいいだけだから!」
「あの……」
 聞けよ、人の話を。
 思いっきり毒づきたくなってしまった。

着包み詰め&運送プレイ3

 着ぐるみに入って動物のふりをするだけの簡単なお仕事です。
 説明してくれた女の人の説明を要約するとそんな感じだった。ちなみにその女の人の名前は鹿原さんというらしい。いつまで経っても自己紹介してくれなかったから、名札を見て知った。
「これがその着ぐるみだね! 相当リアルでしょう?」
 控え室っぽいところに案内されて、見せられたのがその着ぐるみだった。目立つのは顔の部分で、そこはやたらとリアルな作りをしていて、それに対応するように体の方もジッパーなどは長毛によって絶妙に隠されていたけど、かなり精密な作りになっているようだった。
 大きさは人間サイズではあったけど、たしかに私が適しているくらいには小さそうだった。
「どうだい? 凄いでしょ! こんなふざけたものに……って思うほど、実は凄い先端技術の固まりなんだよ!」
 そういって鹿原さんは頭部の辺りを指差す。
「ここ、耳の部分、わかる? ここに高感度センサーが取り付けられててね。装着者の感情を読み取って尻尾が動く仕組みになってるんだよ!」
 興奮ぎみに鹿原さんは続ける。
「この読み取り精度をどう増すかが課題でね、それはもう途方もない試行錯誤が行われたわけだよ! まぁ、そのかいあって今じゃ感情の読み取り精度は極めて高いんだ! あ、そもそも脳波を読み取るためには……」
「あ、あの……そのくらいで……」
 なんだか、しまいに小難しいことまで言い出しそうになっているのを感じて、私はそれを遮った。
「そうかい? ここからがいいところなんだけどな……」
 鹿原さんは名残惜しそうにしながらも、とりあえず優先すべきは説明だとわかっているのか説明を再開してくれた。
「とはいっても、実際にこのきぐるみを着てもらうのが一番手っ取り早く説明できると思うんだよね」
「は、はあ……」
 口で説明されるとさっきの二の舞の気がしたから、それはありがたい申し出だった。
 鹿原さんはにこやかな笑顔で私に向かって言う。
「じゃあ、脱いで?」
「はい!?」
 いきなり脱衣を促され、私は思わず素っ頓狂な声をあげてしまった。
 それに対し、鹿原さんはあくまで平静だった。
「え、だってその服のまま着ぐるみの中には入れないでしょ?」
「そ、それはそうかも、ですけど……でも……」
 それでも躊躇していると、鹿原さんはああ、と呟いた。
「大丈夫! 何も全裸になれって言ってる訳じゃないから!」
 あけすけにものをいう鹿原さんの言葉に、私は赤面を禁じ得なかった。
「わ、わかってます!」
「ちゃんとインナースーツは用意してあるよ。ちょっと出てるから、さっと着替えてもらっていいかな? サイズは前の子と一緒にしてみるから、もしどうあがいても着れそうになかったら言って?」
 そういって鹿原さんが出してきたのは、一着のインナースーツだった。新品であることを示すように、袋を破ってそれが机の上に広げられる。
 それは全体を見ると、黒一色のツナギのようなものだった。

着包み詰め&運送プレイ4

 それはツナギのようなスーツではあったのだけど、実際に触れてみると布というよりもラバーという表現の方が似合う感じだった。かなり分厚そうで、学校で着るスクール水着のイメージが蘇る。
 もし着たら、たぶん、というか確実にかなり体のラインが出そうな感じだった。
「これ……着るんですか?」
「着た方がいいね。スッゴい汗掻くからさ。普通の服だと、着ぐるみに汗が染み込んじゃうんだ。もちろん洗浄はするけど、臭くなるかもしれないよ。あ、ちなみにこのスーツは汗の吸収が良くって蒸れないからその点も安心してくれていいよ」
 そう言われてしまうと、自分自身のためにも着た方がいいかもしれないと思った。
「わかりました……着ます」
「ちなみに、裸の上から着るタイプだから」
「え?」
「それじゃあ、着替えてる間、ちょっと席外すね。五分かそこらで戻ってくるから、インナースーツは着ておいて!」
 言うや否や、部屋を出ていってしまう。
(……え? いま、裸の上から……っていった?)
 まさか、全裸になってその上からこれを着ろというのだろうか?
(…………ええええ……超、恥ずかしいじゃない……)
 いまからでも断ることは出来ないだろうか。私はそう思ったけど、あの人相手に上手く断れる自信がなかった。
 私は諦めて、ひとまず着替えることにする。
(ほんとにダメそうなら断ろう……)
 下着を含めて全ての服を脱ぎ、全裸で改めてインナースーツを広げてみた。全身スーツの内、背中の辺りが大きく開いている。ここから身体を内側に入れるみたいだ。
 ほとんど繋ぎ目らしいものがないせいで、のっぺりとした外観となっている。これは……そう、スーツというよりは、全身タイツみたいな外見になってしまいそう。
「……いやだなぁ」
 いまからでも断るべきかと真面目に思う。
(まぁ、着ぐるみを着れば見えなくなる、けど……)
 私はそう自分を納得させ、インナースーツに足を通す。よく見ると股間の部分にジッパーが走っていた。
「……なんだろ?」
 何に使うためのものなのかよくわからなかったけど、とりあえず着用を進めてみる。
 スーツの内側は思ったよりも 滑らかで、もっと苦労するかと思ったけど、案外あっさり足を入れることが出来た。
 以前の人とサイズはほとんど変わらなかったらしく、結構ぴちびちだった。
 腰の辺りまでスーツに覆われると、まるでそこから下が自分の体じゃないみたいな色になっていた。
 なんというべきなのだろう。陳腐な戦隊物で出てくる低級のモンスターという感じ……と言えば伝わるだろうか?
 とにかく、なんだか自分の体が全く違うものに見えた。
「……馬鹿馬鹿しい」
 そんな風に感じてしまったこと自体が何だか恥ずかしくて、さっさとこのスーツを身に付けてしまうことにする。
 私はスーツの袖に手を通し、脱皮の逆回しのようにそのスーツを身に付けていく。
 体の小ささをもってしても、そのスーツはギリギリの大きさだった。私よりも小さい人がいたのだという事実に、少し優越感を感じた。
(ん……かなりぴっちりするなぁ……)
 まだ背中のジッパーを上げていないので、完全ではないが、とりあえず着用は出来た。
 真正面からみると、首から下の身体が全て黒一色に塗り潰されているよな感じだ。ぴっちりと身体に張り付いている上に遊びが一切ないので、裸をそのまま晒しているような不安は感じる。

着包み詰め&運送プレイ5

 手の指の一つ一つに至るまでスーツによって覆われた状態で体を動かすと、ミチミチと少し不穏な音がする。丈夫そうだから破れたりはしないだろうけど、どうにも不安になる感じだった。
 背中が開いているのがなんとなく不安で、なんとかジッパーを引き上げられないかと手を後ろに回してどうにかしようとしたけど、あげられてもせいぜい腰の上くらいまでだった。
(一番上までは誰かにあげてもらうしかないってことね……)
 少し肌は見られてしまうけど、まあ仕方ないか、と自分を納得させる。
 そのとき、突然ドアが開かれた。
 思わず腕で自分の体を隠す。入ってきたのはさっきの人だった。相変わらずのテンション高さで口を開く。
「着れたかな? おっ、いいじゃんいいじゃん。サイズも結構ぴったりみたいだね。どこか苦しいところはある?」
「い、いえ……いまのところは……」
「あ、背中のジッパーあげられなかったでしょ。あげてあげるよ。いやー、前の子にもよくしてあげたんだよねえ」
 私が何かを言う前に、その人は私の背後に回って、素速くそのジッパーを上に引き上げる。軽く引っ張られながらだったから、私は一瞬息が詰まった。
 ジッパーは首筋……うなじの辺りまであって、私は首から下を完全にスーツで覆われている状態になってしまった。ジッパーがしまったことで、よりスーツが密着し、呼吸するだけでも全身をそれに包まれているのだということがわかるようになってしまう。
「……っ……あ、……っ」
 変な気分になって、思わず熱い息が出てしまった。慌てて口を抑える。幸い鹿原さんは気づいていないのか、私の首筋で何かやっていた。あげきったジッパーに何かしているのだと察することは出来た。
「あの……?」
「ああ、ごめんごめん。はずれたよ」
「へ?」
 思わず私がそう聞くのと、鹿原さんが外れたジッパーの部品を見せてくれるのは同時だった。
 私の顔から血の気が消える。
「えっ、ちょ、何やってるんですか!?」
「ああ、大丈夫大丈夫。単に外れるようになっているものを外しただけだから」
「外れるように……なってる?」
「うん、そうだよ。なにせ結構着ぐるみって密着するからさっ。これくらいの部品でも動き方によっては結構痛く感じることもあるから、いまのうちに外しておくんだよ」
「な、なるほど……?」
 私は納得するべきかどうかちょっと悩んだ。
 よくよく考えればそれはその部品がなければ自力では決してこのスーツが脱げなくなったということであり……私はどんどん追いつめられて言っていることに……いや、閉じこめられつつあることに、気づけなかった。
「それじゃあ、きぐるみを装着してみようか」
 そう言って、鹿原さんは改めてきぐるみを手に取って、私に向かって笑いかけた。

真空パック&輸送プレイ

真空パックに詰められ、吊るされた状態で長時間輸送されてしまう話です。
続きを読むからどうぞ。

着包み詰め&運送プレイ6

 説明を受けたときにも思ったけど、その着ぐるみは妙にリアルで、まるで本物の犬の皮でも使っているかのようだった。何の説明もなくそれを見せられたら、十人中九人はそれが本物の犬の皮だと思うだろう。
 それを鹿原さんは床に広げる。
「それじゃあ、早速だけど着て見てくれるかな? サイズが致命的に合わなかったら調整しないといけないし!」
 何がそんなに楽しいのか、鹿原さんはにこにこと笑顔でそう求めてくる。
「……わかりました」
 わたしは何かをいう気もなくなって、素直にそれを身につけてみることにする。
 それにしても奇妙な構造だった。前足は長く作られているのに、後ろ足は短い。
「手足の長さって犬と人間じゃ違うからさー。それっぽく見えるように色々苦労したんだよっ。前足は相手に触られることもあるから、極力不自然さを消す感じでねー。後ろ足はどうしたって不自然になるから、その不自然さは毛でごまかす感じでね? ホントは毛がない方がいいんだけど、体のラインとかをごまかすためにはこれくらいの長毛種じゃないとねー」
 ずらずらと、わたしが理解していようといまいと関係なく話を進める鹿原さん。
 ほっとくといつまででも喋っていそうだったから、わたしはそれを遮った。
「すみません、どうやって着たらいいですか?」
 自分の話が遮られたことに不満そうな顔はしつつ、お仕事のことは忘れていなかったのか、鹿原さんが話を止めて装着の仕方を教えてくれた。
「まずは後ろ足から身につけていく方がいいと思うよ。まずはこうして着ぐるみを広げて……っと」
 着ぐるみの内側は思っていた以上に滑らかだった。いま着ているインナースーツの性質のおかげかもしれないけど、抵抗少なくするりと中に足が入る。サイズの合わないブーツを履くときの苦労とかを考えると、その滑らかさはちょっと驚きだった。
(いったいどんなテクノロジーなんだろう?)
 そんな風に不思議に思っている間に、わたしの体はすでに腰までぬいぐるみに入っていた。フォルムこそ違うけど、端から見ると犬の足に見間違えるかもしれない。ふさふさとした尻尾が揺れる。
 着ぐるみのジッパーはお腹側についていた。おへそのあたりから引き上げていく感じだ。
「ジッパーをあげる前に腕を通さないと着づらいと思うよ?」
「あ、はい」
 わたしは鹿原さんに言われ、先に腕の方を着ぐるみに通すことにした。
「腕を通す時は先に手をグーの形にして入れてね。先端に到達するまではちょっときついかも知れないけど……」
 足と同じように滑らかに入っていくのに感動しながら、腕を先端まで通していく。確かに腕の太さが拳よりも細いから押し込んで行くのは苦労したけど、先端部まで到達すれば、綺麗に拳がそこに収まった。
「あれ?」
 そこまで着て私は、手が拳を握った状態のまま動かせないことに気付く。これではジッパーを引き上げることも出来ない。そもそも、これはどうやって脱げばいいんだろう。
「もう片方の手を通すのは手伝うね」
 私が何かを考える前に、鹿原さんが私の腕を取って、器用に腕を押し込んでいく。もう片方の腕も、綺麗に先端に収まってしまった。ほとんど着ぐるみに押し込められてしまい、私は自力でそれを脱げなくなっていることを悟る。
「え……あ、あの……」
「うん、サイズはばっちしみたいだね! ここまで綺麗に揃っているなんてすごいよねぇ。さ、仕上げといこうか!」
 鹿原さんの動きは素速かった。水泳の時かぶるようなキャップを取り出したかと思うと、私の髪の毛を綺麗にまとめてその中に押し込めてしまう。
 そしてその上から、とてもリアルな犬の頭のかぶり物をかぶせる。
「えっ、うそ、ちょっと待っむぐっ!」
 その被り物は綺麗に私の頭全体を覆い、一瞬視界を奪う。鹿原さんが微調整をすると、私はかすかに外の景色が見えるようになった。犬の目の位置に合わせている穴だからか、非常に見えにくく、鹿原さんがどこにいるのかも見失う。
「ジッパーをあげるよー」
 聞こえづらかったけど、鹿原さんの声が聞こえて、着ぐるみのジッパーが引き上げられていくのがわかる。インナースーツ越しでも辛うじて感じていた開いている感じが閉じていくのがわかった。
 そしてその感覚が喉元までやってきた時、私は着ぐるみの中に完全に閉じこめられてしまった。

着包み詰め&運送プレイ7

「はい! これで完成! どんな感じかな?」
 鹿原さんがそう問いかけてくるけど、私はそれに応えることが出来なかった。
 そもそも犬の頭部の被り物をしている現状、喋ろうと思っても喋れない。
「いやー、君は小顔だから凄く犬っぽいよ! ここまでの逸材はそうそういないね!」
 テンション高く、鹿原さんが言う。私は何か言おうと、無理やり口を開こうとして。
 カポン、と軽い音と共に口内に何かが入り込んで来たのがわかった。
「むぐっ!?」
 口の中に突然入り込んで来たそれは、ゴムの塊のように感じる。どうやら被り物の内側に、口内に広がる形状に突き出していたものがあったようだ。それが口の中に突き出してきて、舌を抑えている。
「うっ……ウゥ……っ」
 唸り声が、まるで本物の犬のようだった。それを聞いた鹿原さんが、私の現状をようやく把握してくれたようだ。
「ああ、ごめんごめん。説明し忘れてたけど、その被り物の内側には水分補給用の管が飛び出しててさ、ちょっと無理して口を開けるとそれが口内に入り込むようになってるんだ。一度口の中に入っちゃうと、もう被り物を脱ぐまで口の外に押し出すことは出来ないから……喋れないのは辛いかもしれないし、ずっとそれを咥えたままっていうのも辛いかもしれないけど、慣れてもらえると助かるかな。あ、ちなみにちゃんと消毒とかはしてあるから心配しないでね」
 さらにちなみに、と鹿原さんは私の顔を、正確には犬の被りものの口先を掴んだ。その上あごと下あごを片手ずつ掴んでパカパカ開閉させる。それに従うように、私の顎も無理矢理動かされた。
「口の開閉は君の顎の動きとリンクさせてあってね? まあ、犬として自然な演出が出来るおうにしてるってわけ。舌は自動的に出たり入ったりするから、下を向いて口を開ければ勝手に舌が出るよ」
「……ウゥゥ……」
「自分がどんな姿をしているかみたいでしょ? こっちに鏡があるから、見てみて!」
 肩を抱かれるように、私は半ば無理矢理鏡の前に引き摺られた。
 足元から頭のつま先まで見える、幅の大きな鏡が準備されていた。
 その前に立った私は、制限された視界の中に、一匹の犬を見つける。
 それは確かに私のはずなのに、私の眼から見ても、それが人間とは思えなかった。
 リアルな犬の顔に、若干の差異はあるけど、動物の身体。二足歩行をしているから変に見えるけど、これがもしも四つん這いになっていたら。
 遠目には犬にしか見えないに違いない。
「うん! オーケーだね! じゃあ、ちょっと四つん這いになってもらおうかな!」
 肩を下に向かって押されて、茫然としていた私はその場に膝を突き、自然と両手を地面に突いた。
 そうしてしまえば、もはや、私はただの犬だった。
 犬の着包みの中に閉じ込められた私は、傍から見て、ただの犬になっていた。

着包み詰め&運送プレイ8

(……うぅ……なにこれ……)
 着包みは基本的に四つん這いになることを前提に作られているらしく、一度四つん這いになってしまうと、もう一度立ち上がるのは難しかった。
 まるで本当の犬にされてしまたかのような感覚に、頭がぼんやりしている。現実感がなくて、非現実のような気がしてしまっているのだ。
 鹿原さんは暫し私の周囲を回って問題がないかチェックしていた。そして、問題がなかったのか、満足そうに頷く。
「うん! 問題はなさそうだね! これなら皆綺麗に騙されてくれるよ!」
「ウゥ、ゥッ!」
 それなら早いところ解放して欲しい。そういう想いを込めて唸ると、鹿原さんは察してくれたようだった。
「ごめんごめん。そうだね。いきなり長時間の着用はしんどいよね。徐々に慣れて行ってもらうから」
 そう言って鹿原さんが私の前に膝を突いて、喉元にあるチャックに向けて手を伸ばす。
 その時、部屋の扉が開いて男の人が顔を覗かせた。
 思わず私は身体を隠すように、縮こまってしまう。
「鹿原! すまんが大至急来てくれ! トラブルだ!」
 それなりに重大な出来事なのか、鹿原さんの目が細くなる。
「わかった! すぐいくよ!」
(えっ!? ちょ、ちょっと!)
 そう私が思った時には、鹿原さんは立ち上がって部屋の入口へと向かっていた。
 扉を潜る寸前、私の方を見て、にっこりとウインクをする。
「ごめん、すぐ戻るから! ちょっとだけ待ってて!」
(ちょっ、待っ……!)
「ウ、ゥゥウウウウウ!!」
 私の声は唸り声にしかならず、無情にも私の見つめる前でドアは閉められた。
 私は犬の着包みに閉じ込められたまま、放置されてしまったのだ。

着包み詰め&運送プレイ9

 部屋に一人放置されてしまった私は、何とかこの着包みが脱げないかどうかチャレンジした。
 けれど、当然、獣のような前足にされてしまっている以上、チャックを降ろすことさえ出来ない。爪のようなものはあったけど、それも安全を考慮してから鋭いものではなく、金具に引っ掛けて降ろすことは出来ない。
(……っ、くっ……なら……!)
 私は不自由な視界を駆使して、何か尖った角がないかどうかを探した。
 もしそんな角がどこかにあれば、それに引っ掛けてファスナーを降ろすことが出来ると思ったからだ。
 けれど、私がいまいるこの部屋には、雑然と物が置いてあるようでいて、ひっかけられるような角はどこにもなかった。
 安全対策なのか、机の角も綺麗に丸められている。
(……ウゥ……動き……辛い)
 私は四つん這いで部屋の中を動きながら、全身を覆うギシギシ感に悶える。
 全身を覆うインナースーツに加え、身体に密着する着包みを被せられているのだ。キツくないわけがない。
 私は全身を覆うインナースーツの所為で籠る熱に、大量の汗を流していた。
(うぅ…………暑い……これ、脱水症状になっちゃうんじゃ……)
 私の呼吸は被り物越しにするしかなく、口を開いて呼吸を続けていた。
 それが自分自身の耳にさえ、犬の呼吸音のように聞こえて、本当に一匹の犬にされてしまったかのような感覚になる。
「……ウゥ、ぅ」
 大声をあげて誰かに助けを求めようかとも思ったけど、部屋の外にまで響くほどの大きな声を上げられる気がしなかった。
 何とかすることも出来ないまま、時間だけが過ぎて行く。
 その時、ふと、私は妙なことに気付いた。
(……あれ……? あれだけ汗をかいたのに……?)
 普通、全身タイツみたいなものを着たまま汗をかけば、汗で張り付くタイツが気持ち悪くて仕方なくなるだろう。
 けれど、このインナースーツは、汗を瞬時に逃がしてしまっているのか、さらさらとした感触がすぐ戻って来ていた。
 むしろ、汗を掻く前よりも快適で、インナースーツを身につけていないかのようだ。
(これって、ほんと何の素材なんだろう……?)
 そんなことを考えていたから、何気なく動かした手の肘辺りが段ボールに触れる。
 その感触に驚いた。
(え……? ええ……っ!? なにこれ……!?)
 私は思わず肘で何度もその段ボールを小突いてしまった。
 その感触は恐ろしく鋭敏で、着包みとインナースーツを介しているとは思えないほどのものになっていた。
 まるで着包みが自分の身体の一部になってしまったような、そんな感覚だった。

着包み詰め&運送プレイ10

 自分の身体が、まるで着包みになってしまったようだった。
 強いて表現するなら、インナースーツが自分自身の皮膚と着包みを仲立ちして、完全に張り付いてしまったかのよう。
 頭の被り物の部分はさすがにそこまでの一体感はなかったけど、それ以外の箇所は全てがそんな感覚だった。
 ほとんど肌と着包みの感覚が一体化したせいで、裸で放り出されているような、そんな感覚になっていた。あまりにフィットしているせいで、丸見えになっている身体のラインを意識してしまい、かっと顔が赤くなるのがわかる。
(こ、こんなの……恥ずかしすぎる……!)
 こんな着包みを来て活動しなければならないなんて、恥ずかしすぎる。とてもじゃないが耐えられそうにない。
 鹿原さんが戻ってきたら、何がなんでも絶対辞めさせてもらおうと心に決める。
 部屋の扉の前で、私はその扉が開くのをじっと待った。
 ただそうして四つん這いで待っているだけでも、体力を消耗しているのがわかる。
 やがて、私の前でそのドアノブが動いた。
(ああ、やっと……やっと解放される)
 私はそう感じて、希望を見た。
 けれど。
「おおっ? びっくりした!」
 ドアを開けた人は、鹿原さんではなく。女性でもなく。

 見ず知らずの、大柄な男の人だった。

くす玉詰めプレイ1

 彼が私たちの家に持ってきたのは、小さな丸い球体でした。
「……なんですか? これは」
 わたしがそう問いかけると、彼は愉快そうに笑います。
「なんだと思う?」
 その問いかけ方に腹立たしいものを感じました。まるで小さな子供の「これなに?」に対する大人の「なにかなー? なんだと思う?」みたいな、そんな対応を彷彿とさせる言い方だったからです。
 しかしそんなことにいらだったと言うことを悟られるわけには行きません。それこそ子供っぽい行いだからです。
「そうですね……切り込みが入っているところを見ると、開きそうですが……」
 わたしが真剣に考えていると、そんなわたしの背中に覆い被さってくる人がいました。人、といってもこんなことをするのは一人しかいませんから振り向かなくても誰なのかはわかりましたが。
「もんすたーぼーる?」
 いつものように、何も考えていないような、反射的に考えたことを口にしたような声と言葉でした。
 姉としてこの子の将来が心配です。
「形状だけをいえば、確かにそれが近いことを否定しませんが、それはないでしょう」
「あれいいよねー。あれに入りたいー」
 存在しないことをわかっているでしょうに、この子は平然とそんな頭の悪そうなことをいいます。成績は悪い方ではないのですから、もっとこういう発言を控えれば周囲の評価も変わるでしょうに。
 わたしが溜め息をつくのと、彼が笑うのは同時でした。
「確かにあれがあったらいいなぁ、とたまに思うよ。あれがあったら、常に詰めた状態で持ち運べるしね」
「……何をバカなことを言ってるのですか」
 思わずそう言いましたが、本当にそうできたなら、と一瞬考えてしまいました。慌てて首を振ってその想像を打ち消します。
「……で? 結局なんなのですか? この玉は?」
 話を戻すと、彼は得意げな顔で持ってきたその玉を叩きます。
「これはね、昨日までうちの店で使ってたくす玉なんだ」
 くす玉。天井にぶら下げてパカンと開くあれですか。なるほど、二つに分かれるから、切れ目があったのですね。
 納得して頷くわたしに対し、彼はにこやかな笑みを浮かべた。
 なんとなくイヤな予感がします。
「今日はこの中に二人を詰めちゃおうかなと思って」
 イヤな予感はさっそく的中しました。
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